曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

めんどくさいヤツ。

今日、最後の「犬猫」を新入生歓迎公演でやった。
観客は、新入生8名、2年生2名、教員3名、
なんともカタい客で、全体に笑いは少なかったんだけど、
だけど、本当にいい芝居ができたと思う。
私は芝居の後もずっと涙が止まらなかった。
多分、嬉しくて。
やっと「犬猫」が終わった、と思った。

春季全国の後、
どうしても納得がいかなくて、
何をする気にもならなかった。
猫が喉を壊していて直前の練習ができないまま臨んだのだった。
だからと言って直前に何をどうすればよかったのかさえ、終わった後はわからなくなっていた。
自分は芝居に向いてないんだとかまた、考えても詮ないことを考えていた。
一応の成功だと自分に何度も言い聞かせてはいたんだけれど。

今日、こうだったんだな、と思った。
カタルシスがあった。
今回も直前に練習時間がなくて、また適当な芝居になるかもしれないと思っていたんだが、
1時間止め通しをした後、
他の部の部紹介が長引いて、予定よりも30分長く練習ができた。
それがよかった。
そこで気づいたことがあった。
犬猫が、またそれによく反応してくれた。
本当に私の気持ちに敏感なんだなと思う。
こんな芝居だったんだ。
犬が泣いて、言葉に詰まる。
猫は泣き顔で、明るくうなづく。
見に来てよかった、と、先生方が涙を浮かべて声をかけてくれる。

こんなに長いこと取り組んできた芝居がうすっぺらじゃなかったんだということ、
だからこれから進んで行ける。
自分が納得できないと前に進めないというのは、でも芝居に関してはきっと誰だってそうなんじゃないか。
私は公務員だし、いつだって仕事は前に進めようとしてるけど、芝居は事務仕事と違うからな。
めんどくさいけど、こうやって進んでいこうと思う。