曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

ネバーエンディングストーリー。

私は「俺たちの甲子園」を観て演劇を始めたんだし、
初めて男子が7人そろって、
S川とTマという主役二人を得て「俺たちの甲子園」ができることになって、
それは本当に嬉しかった。
5月、6月、7月と「甲子園」目指して練習した。
練習は楽しく、
でも日に日に体は限界に近くなっていった。
心のどこかで思っていた。
私はこの芝居をやるために今まで演劇をやってきたのかもしれない、
だとしたら「俺たちの甲子園」が終わったら自分が演劇をやることはもうないんじゃないか、
なんだかそんな気持ちさえ心の奥底にあったと思う。
だって「俺たちの甲子園」を終えた後の自分を、
私は想像することができないでいた。
体力は底をついていた。
明日出発というその晩、
腹が痛んだわけではない。
ただあまりにも疲れ果てていて、
何もかもが終わりに近づいているようで、
このままでは済まされないような恐ろしいような気持ちになって泣いてしまったことを覚えている。
翌朝救急車、手術、入院、
結局私は「俺たちの甲子園」の本番を観ることはできなかったけれど、
(そして手術は大変苦しかったけれど、)
語弊があるかもしれないが、
今となってはそれはそれでよかったのかもしれないとも思っている。
私の演劇の終わりは先延ばしになったみたいだ。
(もしかしたら人生の終わりが先延ばしになったのかもしれない。)
今はきゅーって自分を引き絞るように生きていくんじゃなくて、
ぼちぼちと生きる、
そしてもう少し演劇を続けてみようと思っているんです。