先日『徒然草』を教える時に、
作者兼好は『太平記』には足利尊氏腹心高師直(こうのもろなお)の恋文を代筆したと書いてあって恐らくこれは史実ではないのだろうけれどもそういうわけで室町に近い、鎌倉後期の人物なんだね、
みたいな話をしたのである。
その時につい、
というハナシになってしまって、
もちろん生徒たちは生まれていないので誰も知らないのだが『太平記』は歴代大河ドラマ中三大名作の一つとも言われていて(一位は『独眼竜正宗』ね)私も大変に感動したので(「真田広之」の魅力と演技力よ「池端俊策」の脚本よ)ついそのあたりを語ってしまいその際に、
高師直は「柄本明」という人がやっていたのだけれど、ああ多分この人は今息子さんが俳優をしていると思う、「柄本」という苗字の男優さんているかな?
と聞くとみんながサワサワと、
「たすく?たすくかな?たすくよ、」
みたいに隣近所とささやき合っていたことだが、
後からネットで調べてみると確かに「柄本佑(えもとたすく)」という俳優がいて、
なんなら今年の大河では紫式部主人公の藤原道長をやると言うではないか。そりゃ男の主役だよ。
というわけで、
若者たちがよく知る俳優の活躍は知らずにおいて、
その父親の若い頃の活躍を知るという、
若い頃私が両親はじめ大人たちの話に感じていたそういう隔たりを感じさせる自分にしっかりなったのだなあというかなれたのだなあという感慨のある授業でしたね。
授業の内容には少しカスるかなーという程度の雑談でした。
(その後寝込んだんだから雑談とかせず授業進めとけばよかったんですねー。)