折しも「巨大地震注意情報」の真っ只中、
会館側からの注意は、
「地震が発生した場合、客席にいたら客席にステイ、舞台上はライトが吊ってあって危ないし下手袖は綱元があって危ないので上手袖へ避難、下手袖にいたら舞台は通り抜けずに下手奥の大道具置き場へ避難」
というようなことだった。
十数年前私が防災の課長をやっていた頃は周囲の空気は今とは全然違っていて、
上に頼んでも「備蓄は不要。」と断られるし、
地震防災マニュアルを作るべくパソコンに向かっていても、
「安心して。地震が起きると思うとるのはあんただけよ。」
と年配の先生(♂)から笑われるし、
なかなかコトは前を向いては進まなかった。
そんなこんなの無理解な周囲に当時は歯がゆくも思ったものだが、
しかしある意味、
怖がるのに疲れた自分は心の裏側で彼らのそんな言葉に安心させてもらってもいたんだろう。
「会館のヒト」がマジに注意するとか怖すぎですよね。