曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

得意なこと、好きなこと。

ずっと宮仕えというか激務をこなしてきました。

今は定年退職して非常勤をやっていますが、

退職してこの1年は授業関係と部活とでほぼ毎日一日中、学校にいました。

が、

出勤簿は一週間に8時間だけ存在していたことにしろというのでそうしている。

 

これも問題視しないと若い人なら暮らしていけない給料(1か月6万円)だし、

老人のボランティア精神に頼って成り立つ教育界隈は本当にどうかしていると思う。(非常勤はほぼ60歳以上である。)

 

でも社会に物申す体力気力がもう残っていないので(現役時代は忙しさが言い訳でしたが)もうボランティアしてしまうことにしているんですね。

(すみません。「私以外の誰か」が物申して(ホントすみません)いつか改善されると願っています。あれほど揺るがないと思っていたジェンダー差別さえ近年に改善の兆しが見えてきているように。)

 

さてボランティアの話である。

現役時代から授業準備は好きだった。

今は本当に授業準備に時間が割けるのでこれは楽しんでやっている。

作った教材は忙しい現役の先生方にお裾分けして喜んでもらっている。

生徒も喜んでいると聞いたりする。

あと部活ですね。

これは苦しいし莫大な時間を食うので悩みどころですが、

たまにいい舞台、いい練習ができたりするとやっててよかったなと思います。

楽しいというか、喜びの質が深いというか。苦しいけど。

 

で、タイトルです。

「得意なこと」「好きなこと」。

私定年後は「得意なことだけやっていたい」よ、

というわけではないんです。

もちろん好きでも得意でもないこと(体育系学校行事とか頭数揃えの会議とか)はハナからやりませんよ。やれとも言われませんし。

ではなくて私は今、

たとえ得意であっても「好きでないことはやりたくない」のです。

これはやりがい搾取されている身にとってはギリギリ許せる線なのです。

 

たとえば私は国語や小論文の個人指導は得意です。

が、好きかというとそうではない。

またたとえば私は実は現役時代は防災の課長で地震マニュアルを1から作ったのも私ですよ。

だけど私はそういうことがもう大変に好きではない。

私は目の前に空想上の何かを具体的に詳細に思い浮かべてしまう性分なのです。

国語では文章に感情移入、

演劇では芝居を立ち上げる。

だからこの性分は防災マニュアル作りにはそれはそれは役に立ったと思うのですよ、多分得意と言えば得意分野だったのでしょう。

しかし災害関係を考える仕事は私にはあまりに重荷だったのだと重ね重ね今でも思う。

あの頃体も壊したんです。

 

「得意なこと」の中で「好きなこと」をボランティアしていけたらなと思っています。

それが私の身の丈に合った選択です。