曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

たのしや5月。

小・中の音楽の教科書には有名な歌からそうでない歌から区別なく掲載されていて、
そして学校で習うからには無名であろうがくだらなかろうが、
当時の私は全力で歌った。そして覚えた。
もともと合唱団なんかに入るほど歌がスキ!
そんな歌の残骸が今でも山ほど頭に残る。
その中の歌詞。

たのしや5月草木は萌え
小川の岸に菫匂う

また別の歌。

小川の2匹のアメンボが足で5月をはじいてる
見てると優しい輪になって波紋も5月を広げてる
林で鳴いてる春蝉の羽に5月が揺れている
口笛合わせて合わせると楽しい5月の歌になる

合わせて合わせるって?
というのはさておいて(うろ覚えなんで)、
5月を寿ぐ歌詞というのがいくつもあることに気づく。
そんなこと、小・中の時には本当に全く気づかなかった。

そう言えば高校のとき、漢字のテキストの5月の欄に、
鯉のぼりが似合うのは5月の空気だけ、とかいう趣旨のコラムがあったが、
別にハタと膝を叩いた覚えもない。

大学に入って友人が、
「風景が御馳走なのは大人だけなんだって。」と言ったとき、
私はそりゃそうだろう、子どもの時はちっとも御馳走じゃなかったもんな、と思って聞いていた覚えはあるのだから、
大学生の私にとっては風景は少しは御馳走だっただろうか。

だけどまあ、5月の風景がここまで御馳走だとは思わなかった。
人生半ば来ないとわからない感慨というものもあるものだよ。
今じゃ窓辺は私のお気に入りの場所なのだ。