曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

鴻上尚史先生。

帰りのバスを待っているところに
鴻上尚史先生が通られて、
(芝居の)あそこはああでこうでもっとなんとかなるよね的なことをさらりとおっしゃって帰って行かれた。
そこは気分的になんとかしたいと思っていたところででもそんなこと私だけが感じていてたいしたことないことなんだろうとか考えていたので、
驚いたし嬉しかったし自分にとってすごくためになるアドバイスだった。

講評での鴻上先生はものすごく早口だった。
頭の回転が速いのと、
持っている知識、届けたい情報量が桁違いであることがナマでわかった。
「A君」(ウチの演劇部男子・プライバシー保護のため匿名)は授業とか聞かない生徒なのであるが終わった後、すごい、この人すごい、としきりにつぶやいていた。
内容が多くてしかも聞いてて面白い。
私はメモを取るのが速い方で大方の講評はすべて書き写すことができるのだが、
あまりの早口、
そして表現が的確で省略や要約をするのが惜しいため、
自校へのアドバイスの中にさえ書ききれなかった言葉があった。
そんな内容の濃い講評だった。

私は昨年とある県(島根県ですハイ)の審査に参加させていただいたけど、
適切なアドバイスができるような力がなくて申し訳なかったと今さら思った。すみませんでした。

傲慢に自分を押し通していかなければ作品は出来上がらないものなのに、
「無駄に謙虚」という卑屈さがいつしか身に染み付いていて自分の考えをどこかで信頼していなかったりする、
それで最後まで詰めることが出来ていなかったりする、
演劇やってるくらいなら最後まで押し通せよ、
そんなことにまではっと気づかされたりした。

郷土の生んだ先達は、
私なんかの名前まで気さくに呼んでくださるフレンドリーな方ですが、
その偉大さは私や「A君」にまでわかるのでした。