曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

大会から得るもの。

大会の反省会は貸し切りバスの中でやる、
というのがいつの頃からかの慣わしである。
一番前の座席を空けておいて、
そこにガイドさん用のマイクを用意して、
順番にそこに座ってまずは名乗ってそれから感想や反省やらを述べる。
四国「中央」市というくらいだから、
四国四県各県庁所在地にはすべてほぼ1時間半で行けるんで、
県大会(毎年松山)も四国大会(四県持ち回り)もうまいこと帰りのバスの中でちょうど反省会が終わる。
その中ではだいたい自分の気持ちや自分たちの芝居についての熱いうちの感想を述べて、
帰って来て記念館でビデオを観たら少し落ち着いて反省したり他校の芝居の感想を言ったりする。
昨日はそんな部活だった。

生徒が好きだった芝居を聞くと、
一番多かったのが富岡西さんの「海が好き!」、
それから城東さんの「おくる」、
琴平さんの「ボランケンにようこそ」も人気が高かった。
私たちはちょうど高松工芸さんの後だったので高松工芸さんの「あした色の空へ」を観ることができなくてこれが一番残念だったことだ。
本校は受付が当たっていたのでそれぞれに観られない芝居もあって生徒はそれも残念がっていた。

愛媛の大会は東予大会(地区大会)から始まるのだが、
今年の1年はその前に全国大会を経験していて、
高校演劇というのはすごいものだ、面白いものだ、そして自分たちと同じ高校生がやっているのだ、
というような憧れやら気安さやらを持っている。
この四国大会でも私が受け取るよりも大きな得体の知れないものを彼らはそれぞれの芝居からきっと受け取ったんだろう。
普通に過ごしているけれどこれらの大会は彼らの成長にとって多分深い栄養になっているんだろうと思う。