曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

役に立たない。

女たちが食事の用意をしている間、
男はテレビばかり見ていてもしかたがないので、
母に勧められ、兄は長い散歩に出かけて帰ってきた。

疲れたー、を連呼するので、
「男の人というものは、勝手に役に立たないことをやっては勝手に疲れたというものよね。」
みたいなことを言うと、
兄はかなりカチンときたらしい。
「その言葉、そっくりそのままあんたに返してやるわ。」
と言われた。
私はよく毒を含んだ言葉を吐くのだろうが、
日常注意されたり腹を立てられたりすることはこの年になれば皆無なので、
新鮮というかびびるというか、ああ、こんなだったよな、とか思う。

しかし料理をしていてそんなことを言われる筋合いはない、とその時は思ったのだが、
今にしてふと思うと、
私が演劇なんかに現を抜かしていることを言っていたわけですね。