アマプラで「黒騎士」(1952年)を観た。
国王リチャードを救おうとするアイヴァンホーの活躍を描く、
という物語だが、
話のスジはさておいて、
途中から出てきたエリザベス・テイラー(当時19歳)の美しさにびっくりたまげた。
主人公アイヴァンホーの恋人役はジョーン・フォンテイン(同34歳・オスカー女優)、
十二分に美しくてその金髪碧眼端正な顔立ちに見惚れていると、
主人公の目の前に、
ユダヤの金貸しの娘としていきなりエリザベス・テイラーが現れた!
もうね、
ヒロイン以外になり得ないんですよ。
漆黒の髪、
額と頬は内側から光が放出されているのではないかという薄桃色の輝き、
もの言いたげな薔薇のつぼみのような小さなくちびる、
そして、
その目ですよ。
尋常じゃない大きさのその目の中の、
ほぼすべてを占めるその黒目部分の、
そんな中になんとダイヤモンドがね、
そう、キラキラ輝く大粒のダイヤモンドがそのそれぞれの瞳の中に、
それもどうしたことだかキラキラと二つずつ、入っているのですよ、
瞳の中に、ダイヤモンドが、二つずつ!!
レビューにも彼女の美しさばかり。
この頃が最も美しいのではないかとも書かれている。
私としても後期の彼女の『熱いトタン屋根の猫』であるとか『クレオパトラ』であるとか、また少女時代の『名犬ラッシー』であるとか、他にもけっこうたくさん観ていたが、
世紀の美女のその19歳の破壊力は到底言葉で言い尽くせない。
ここまで美しいと敵方の騎士が一目で彼女を愛して決闘にもつれこんで死んでいってもさもありなんというところ、
演技力でなくその存在自体が圧倒的な説得力です。
カメラとしても最期の言葉をつぶやきながらかっこよく死んでいく騎士の顔を映すでなく、
それを見つめるエリザベス・テイラーの顔をアップで抜いてわれらに見せてくれるのであった。(美しい!)
居並ぶ役者たちもここまでの美の化身が視界にあっては演技に集中できんのではないか。
観客(私)としてもエリザベス・テイラーの顔がノイズになって話のスジが頭に入って来ないというレベルです。