曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

紙一重のよさ。

放課後が本番。
柔軟・発声をすませると、開場まで15分しかない。
15分で抜き稽古。
今だから言うけど、恐ろしくよくない。

開場中の30分間をどこかで練習するか、
言いたいことを伝えるだけで、後は袖で放っておくか、
練習場所もないので後者を選んだ。
それがよかった。
開場中、袖から笑い声が聞こえていた。(サイテーである。)
部長と副部長がひっきりなしにつまらない話をしていたらしい。
1年生もずっと笑っていたと言う。
舞台に飛び出してきた彼女らは、
私が願っていた通りの瑞々しさだ。
こんな芝居じゃなかった。こんな会話じゃなかった。新しい芝居がそこで行われるのだった。

3年生が「なけなしのお金で」ジュースやら飴やら差し入れてくれた。
観に来てくれて、差し入れしてくれて、よかったよ、応援しているよ、と伝えてくれる。
先輩ってありがたいものだ。