雪がぼしゃぼしゃ、とか脳天気なことを書いていたら、
あの後夕方頃からどんどん積もってきて、
メガネを買いに行った先でノロノロ運転に巻き込まれてエライ目に遭った。
こんなに積もってて生徒はセンター(松山)から帰って来れるんかなー、とか呑気に考えていたら、
案の定、桜三里(松山から東予に至る峠)から大渋滞、
なんと、翌日まで川之江に帰って来れない生徒が続出した。
こんなことはけっこう長い教員生活でも初めてだ。
クラスの生徒だけでも、
やむなく松山に泊まった者4名、
迎えに来た親の車に乗って朝方ようやくたどり着いた者13名、
運のよかった者でさえ、真夜中の帰宅である。
昨日は「もう30時間寝てない」ような状態での自己採点、
今日のSHRで本人たちにも言ったんだけど、
大変気の毒なのは重々わかるが、もうあまりの大変さになんだか面白くなって笑ってしまった。
それを言ったら生徒たちも爆笑していた。
もう笑うしかない。
だってあんまりひどい話だ。
こんなことがなくてさえ、一生で一番疲れてた日だったんだから。
今日もまだ雪が残っている。
前庭の松の木に積もった雪が、
氷のような水のようなシャーベットになっていた。
「雪と水との真っ白な二層系をたもち
すきとおる冷たいしずくに満ちた
このつややかな松の枝から
わたくしのやさしい妹の最後のたべものをもらつていかう」(宮澤賢治「永訣の朝」)
とは、こんな雪のことを言うんだろうな。初めてわかった。
四国では普通、粉雪は積もる。ボタン雪は積もらない。
しかし今回積もったのはボタン雪。(だからみんなまさか積もるとは思っていなかったと思う。)
気温が低いとボタン雪でも積もるんだな。
「みぞれがびちょびちょ降って」いて、どうして積もった雪が解けないんだろうかと思っていました。