曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

しまね総文からもう1年も経ったのかー。

ぐんま総文から帰って来ました。
桐生を3時に出て自宅到着は夜12時前。
気の遠くなるような長旅でした。
講評を聞きたかったけれど新幹線の都合で聞けなくて残念です。
どなたかどんな講評だったか教えてくださる方はいらっしゃいませんでしょうか。
私は私で覚えていることをランダムに書いてはみますが…。

青森中央の「河童」、恐ろしいような舞台でした。
それぞれの人物はただの人物ではなく、
いじめの現場で起こるだろうそれぞれの反応を象徴した人物になっているのです。
それなのに、この上なくリアル。
というか、教室の中に一人だけ「河童」が出てきて緑色してしゃべっている、のにリアル。
やりとりに嘘がなくて60分間ひりひりとして観ていました。
すごい。
どうせえっちゅうんじゃ。
という感じです。

あと、開催権代表・新島学園の「りょうせいの話」。
会場ではいろんな顧問の先生とお話したのですが、
そのお会いした人ほぼ全員が「好きです!」と答えた芝居です。
私ももちろん大好きでした。
プログラムには、顧問の先生が自分たちのために唸りながら書いてくれた、とかありましたが、
安定した演技と脚本、舞台装置は、むしろ全国常連と言った趣きです。
間の取り方がうまくて、私、一番笑ったのがここでした。
役者がまたみんな魅力的で。
特にあの赤い服きた人、なんであんなにうまいんだ?
こんな芝居を観せてあげたらウチの一般生徒たちも芝居好きになるんだろうなあと思いました。

三刀屋の「暮れないマーチ」もよかった。
これは青森中央のすぐ後の上演だったんですね、確か。
でもすぐに引き込まれました。
脚本や舞台美術に優れているのはもちろんですが、これが演技もうまい。
間合いや動きであやまたず笑いをさらっていきます。
ラスト近く、幕引きと勘違いした観客から拍手が出てしまいましたが、
ということは、筋立てがわかりにくかったということではあるのでしょうか。

岡谷南の「オイディプス」は、「オイディプス」役の男子生徒がものすごく達者でした。
わが四国代表「駆け込み訴え」は、後ろまで声が通りにくかったようで、四国の時のように会場を一呑みにすることができなくてなんとも残念でした。
太宰のセリフに毎度性懲りもなくしびれてしまう私。
本当にお疲れさまでした。

さて久しぶりに越智に会って、
芝居が終わるたびにロビーでぼそぼそとつまらない話をしていました。
「他人の道に心を奪われ、思案に暮れてたちすくんでも、道は少しも開けない。」と、私。
「なんですかそれ。かっこいいじゃないですか。」と、越智。
松下幸之助の言葉。」
「なんだ。ありがたさも半減ですねえ。」
ほんとにねえ。