曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

打ち合わせに行った。

松山まで電車で出かけた。
遠出は苦手で、
しかも重要なことを決定して帰って来なければならない会なので、
ここ数日のプレッシャーと言ったら情けないほどであった。

私は電車に酔うので、
電車の中では酔い止めを飲んでいても何もできない。
ただ外の景色を眺めているだけである。
今日は、3時間ほどそうしていたのだ。
これは、よかった。
本当にいろいろなことがほどけていった。

瀬戸内の海は紺色の波がたふたふとあふれていた。
柿の木のある古い家々、
通り過ぎる木々、
柿の実のあのあたたかな色、
花咲く木のいっぱい植わった一軒家(あの紫の花は何)、
ピラカンサスの赤(秋の木の実はなにもなにも赤みを帯びている)、
雑木林や物干し竿や、
そんなものを見ながらとりとめもないことばかりが頭を通り過ぎていった。

帰って来てから1時間ほど物も言わずに学校のパソコンに向かった。
懸案事項が呆れるほどにするする決まった。
待たせておいた部員に連絡。
みんなにこにこしているんだ。
古今東西いろんな人が旅を勧めるわけだと思った。
旅、ってほどじゃ、そりゃないんだけども。