曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

2年生公演準備。

二晩ほど根を詰めて練習したら、
早速今朝は頭痛と発熱、吐き気とめまいに襲われた。
いや「根を詰めて」というよりも、
ただ普通に「充実した練習だった」という方が当たっている。(幸せだとかも言ってたくらいだ。)
なぜにしてこのくらいでへばるか私よ。

私は平生から天変地異で苦しんで死ぬところを想像しては恐ろしがっているのだが、
世界は至って平和であっても、病気になれば「一人天変地異」である。
頑強な人にはわかりにくいかもしれないが、
心も体も貧弱な身に、病気はホントに恐ろしい。
午前中に練習しなければならないところが最低5カ所ある、休むわけにはいかない、本番当日休んだことはさすがの私もまだない、と寝床でうめくが、第一目標は「自分がえらい事態にならないこと」である。
頭を動かさないようにして登校、
ほとんど目をつぶって(耳でセリフを聞くだけ)演出、
一通り練習を終えると電気毛布にくるまって死人のようにみんなの着替えや準備を眺めていた。

今日の芝居はみんなが着物を着る。
舞台監督のSはみんなの着付けを引き受けて八面六臂の大活躍だ。
前髪からすべてひっつめて頭の上でおだんご、
黒タートルに黒ジャージ、
人の役に立っている人間というのは見ていても美しいものだ。
こうして準備を眺めて思うが、
生徒の中にも役に立つヤツと立たないヤツがいる。
自分の髪型すら他人の手を煩わせなければならないヤツもおり、
自分の準備は手早く済ませて人の手伝いに駆け回るヤツもおり、
機嫌よくみんなで協力してはいるが、
人として生まれてきたからには、人の役に立っていたいものである。

さて自分である。
猫の手も借りたい忙しさの中、
一人に肩もみを頼み、
客席を作りたいのにその中央に電気毛布とそのためのタイコリールを広げていた。
おかげで開演1時間前には薬も効いて芝居も観られそうな状態に回復した。
まっこと申し訳ござらん。