夕べのゲネプロであそこまでボロボロでも、
今まで幾多のステージをこなしてきた図太さがある。
本番の彼女らは、
本番でしか見せない彼女らの色を醸し出す。
いつの間にこんなに大人になっていたのか、
その声の質、
初めて額を上げたそれぞれの顔に宿る若い女の風情、
そしてあまりに清潔な彼女らのたたずまいや演技に、
私は息を飲む、
そうしてまた性懲りもなく幸せと感じる。
無理を押して今日公演してよかったと思う。
私の体調がこうなのだから、
部員の体調だって優れているわけがない。
けれどもこの時期に打ててよかった。
最後の「花柄マリー」までに少しでも力をつけられてよかった。
今日はよく眠ってほしい。
素晴らしい舞台だった。
