曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

高校受験の生徒たち。

高校入試だった。
監督をしながらこれから高校生になる生徒たちをみつめる。
まだあどけない。
年々彼らが子どもっぽく感じられるようになる。
自分がそういう年齢になってきているんだろう。

高校生の頃、母親がよく、
「Sさん(私のこと)はきれいやねえ。本当にきれいやねえ。」と言っていた。
母は昔美人でならした人らしいが、
私はあいにく母には似ていません。
で、とうとうある日、いつも思っていたことを口にしてみた。
「お母さん以外にそう言うてくれる人はおらんし、学校行ったらみんな私よりきれいなんやけど。」

その時母は、本当におかしそうに笑っていた。
「そうかねえ。」とか言っていた。
そうかねえ、じゃなくて、反論してよね、とか思ってそれを見ていたが、
今思い出してみると、そうかねえ、と言って笑うしかない。

若いというのはそれだけで美しい。
そういうことだったんだろうな、と、受験生の顔を見ながら今日はそんなことを思い出していた。