世の人々は連休に何をしているのであろうかとようやく興味が出て来たお年頃。

「連休だから動物園とかいいかもねえ。」

「はぁ。」と越智は興味なさそうに一度相槌を打った後で、

「え！？」と我に返ったように驚きの声を上げた。

「動物、好きだったんですか！？」

「いやそうじゃないけど。」

「でしょう！？」

「そう言えばどちらかというと嫌いかもしれない。」

「散歩中の犬もイヤなのに動物園て！」

「本当だ。」

「行ったら泣いてんじゃないですかね。」と鼻で笑われて話が終わるのであった。