曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

小春ちゃん日和。

また誰にも確かめられる術がないので書きますが、

私は演技がうまいのですよ。

演出する者はもちろん演技がうまくなくちゃできないらしくて、

つまりそういうことですかね。

 

「笑ってよ、小春ちゃん」の県大会バージョンは本番1週間前のそうあれは日曜の朝、

原稿が3分の1ほど上がってきて(遅いよね?)、

おかげでその日は一日仕事で私一人がミザンスから演技からを立ち上げるハメになってしまった。

翌月曜日に脱稿した越智くんが現れて二人で見始めたのだが水曜に私がダウン、

木、金の放課後に二人で後半部分をゴリッゴリに演出したわけであるがあまりの時間のなさに要所要所でなんとも間に合わないシーンがある。

「ええい!そこで見ておれ!!」になるのはここ最近ずっと越智くんだったはずだが(『きょう塾』でやって私意識飛んだしね)、

その日は演出の流れでなんだか私が「小春ちゃん」の相手をすることになってしまった。

舞台に立つと相手の心は流れ込んできて私はたちまち悲しくなる。

励ますように怒るようにすがるように私は「小春ちゃん」にお願いをする。

短い場面が立ち上がって終わり、

わかってもらえたかなと演出席に戻ると隣で越智くんが「見たか!月影先生の模範演技を!」とみんなに言うので私は笑ったが生徒たちは誰も(月影先生を)わからないので笑わないのであった。