曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

島根全国大会報告一応終わります。

最優秀は「躾」で、
優秀4校にはあと、栃木県立栃木高等学校塩原町長選挙」が入ったらしい。
台風の旅館で生徒のケータイから知った。
仰天するような審査の年もないではなかったが、今年は順当と思った。
ただし、今年は他校も粒揃いだ。
楽しい舞台ではあったが、「塩原町長選挙」になると、他校が入ってもよかったかなと思う。

もう一本、私が感心したのは、
島根県三刀屋高等学校「笑い女」である。
これは創作脚本賞を取ったらしいが、
脚本のみがよかったのではなく、舞台全体が美しかった。
詩的でさらさら流れるようで、大変心地よいと感じた。
わからない、という声も聞いたが、
何をわからなけらばならないのか私にはわからなかった。
舞台美術、照明、効果音、演技の質、ブレない才能を感じた。
「あげとーふ」にしろ「躾」にしろ「笑い女」にしろ、若い才能の開花に驚かされた大会だった。

出場校の生徒が幕間のたびに「メッセージボード」を見に集まる。
「速報ってたったこれだけって思うよなあ。」と話している。
評価を求めて渇く気持ちが手に取るようにわかる。
莫大なエネルギーを喰らって終わった自分たちの芝居、
それを慰撫するためにはどれほどの賛辞が必要か。
しかしほとんどの場合それは与えられないだろう。
価値ある大会であればあるほど。

自分の中に残るすべてを使って立ち上がってほしい。
あつかましさとしつこさが大切なんだ。