曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

男なら祭りが好きだったかもね。

休みと言えど巡視。
昼から地方祭の太鼓台の運行を見回りに行く。

ちょうど子ども太鼓の運営時間だそうで、
法被を着た人のよさそうな男たちと若いお母さんたちに守られて、
子ども太鼓が通って行く。
一緒に巡視していたO先生(女性)の教え子がお母さんたちの中にいた、ので、二人はしばらく話していた。
三日間、子ども太鼓について歩くのが大変らしい。
一番下の子どもが小学校を卒業するまで、それが十年続くらしい。
「これからよ。」と、O先生が返していた。
これから役員が回ってくるんだから、と。
マンション住まいで子どももいない私には、およそ考えられない苦労である。

もうじき大人の太鼓台がこちらに散ってくる。
と、ブルーシートと鍋を抱えた女たちが、駐車場の一角に集まり始めた。
「休憩所を作るんですよ。」と、O先生。
太鼓台の先回りをして、男達の飲み食いの準備をするらしい。
「それじゃ祭りは女の人にはちっとも楽しくないですね。」、と私。
「そうですよ!」、と、O先生。
「男の人はね、着飾って、好きなだけ飲んで食べて、昼間から飲んでも何にも言われないから、お祭り大好きなんですよね。」

帰りにゴミ袋にいっぱいの使い捨て食器を入れて、女たちが歩いていた。
休憩所の片付けだろう。
その向こうから、男たちの太鼓台が、車の流れを止め、アスファルトを練りながらやって来る。
缶ビールを手に、大声を上げて、地域特有の衣装に各人が工夫を凝らして。
後ろから着飾った女の子たちがついて行く。
ついて行きたいからついて行く。

寒かった。
軽く風邪を引いた。