椅子に思い切りぶつけてしまった手首をもう片方の手で思わず握って、
猿のように細いことに改めて驚く。
ふと、
この細い腕でどれほどの人を支えていかなければならないのだろう、
と自己憐憫に陥りかけたが、
待てよと思い直す。
何もこの腕で支えるんじゃない、
ココロだよ、アタマだよ、ナイメンだよ、なら屈強の男性ともそう変わらないはずじゃないか。
そして何より私には支えてくれる人たちがいる。
暖かいコーヒーを飲んで日曜の午後を過ごす。
きっとだいじょうぶ。
できることからやっていく。