曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

そりゃ明日は早朝補習だけど。

中学時代運動部に入っていた男子が演劇部に来るなんて、
特にウチではかなり珍しいことだ。
バスケをやっていたDは、
試合になると人が変わるのだと自分で言っていた。
「もう勝つ!勝つ!勝つ!しか思わなくなるんですよ。」
と言うのだが、
普段温厚で真面目なDからは想像もつかない。
さて柔道黒帯のKは、
「もう死ね!死ね!死ね!しか思いませんからね。」
と言うのだが、
こちらの方はかなり想像がつくのであった。

練習も終わり、
「ハードル越えます。」
と静かに言ってDが去った後のドアに、
「決めゼリフがだんだん短くなってますぜ!」
とKが声をかけていておかしかった。

それなりにみんな切羽詰っている。
練習は遅々として進まないけど、
私はなんとか仕事が一区切りできたので、
後はただもう芝居のことを考えたいと思っている。
それって幸せなことだ。