曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

近所の小学校と中学校グランドから。

近くに小学校があって、
朝ドアを開けると、
グランドで遊ぶそれはそれは元気な小学生の声が、
何言ってんだかわかんないBGMな感じで聞こえてくる。
若い頃ならうるさかっただろうに、
「こんな声が聞こえてきて新しい生命の息吹を感じられるなんて幸せなことだなあ」とか思いながら出かけて行く、そんな感じの自分に驚く。
50なんて切りのいい年齢前後で、
家族の大事と転勤引っ越しなんかがちょうど全部重なったりしたもんだから、
ここでくっきり人生の後半ステージに入った感覚、はあります。
まあよきにつけあしきにつけ。
 
通勤途中に中学校もあって、
舗道脇、
背の高い楠の木立を隔ててすぐのグランドでは、
野球部男子やテニス部女子がやる気に満ちた声をかけあって朝練している。
毎朝聞きながら歩くんですが、
これがですね、
去年はホントにつらかった。
いやなんでって、
こんな年端もいかない者たちが毎日必死で練習しているのに、
自分たちの部活ではもう練習しようにも練習するべき部員がいない、
最高学年しかいない、
大会が終わったら引退になってそしてその後は本当に部員がいない、
私は何をやってんだろなあ、
などと、
忙しさに早歩きしながら毎朝ネガティブに通り過ぎていたのであった。(何やってても楽しくない、それが「新入部員ゼロ」!)
それがですよ、
全国に出られるから引退も3年夏まで伸びることになって、
そこにこんだけの部員が、
だから彼女らの引退前に入ってくることになって、
また芝居が打てる、
練習できる、
練習したいと言う部員がいる、
もう今じゃ中学校のグランドのかけ声だってそんなもん美しいBGMの一つですよ、
なんて考える自分はまだ先行きに色気があるわけだ。
穏やかな老境に至るのはまだ先なのかもしれません。
よきにつけあしきにつけね。