曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

これがホントのてんてこまい。

昨日は3Fでやっていた芝居の初通しだった。
開始時間ぎりぎりに記念館にたどり着くとてんやわんやでこっちに駆けてくる男子キャスト二人。
「先生!ネクタイが結べません!」
「ああはいはい。」
「先生!悲鳴の出し方がわかりません!」
「5分前でーす!」
「はーい!」
「5分前!なのに!」
「じゃ今日は悲鳴はいいよ。・・・あ、ごめん、下長かったねやり直すね。」
「それでは役者魂が納得しません!」
「じゃやっていいよ。・・・これ(タグ)取れてるんだ。」
「そうなんですよ。」
「どうやればいいですか!」
「どうやればって私は別に役者魂あるわけなじゃいし。」
「息を飲む感じですよね!」
「息は飲まなくていいんだよ。・・・ああネクタイピン持って来るの忘れた。」
「息を飲んで、『ギャー!』」
「違う、フツーに。・・・これ止まんないね。」
「だいじょうぶですよ、あんまり動きませんから。」
「フツーって!?」
「だからフツーに息出して。」
「『ギャー!』」
「違う、『ギャー!』・・・ネクタイピンいるなやっぱこれ。」
「あ、食堂に女子の髪留めのピンがあるはずです。」
「先生!わかりました!できます!」
「確かここに、あれ?いっつもここにピンが2、3本。」
「なんだよこれ釘じゃないの。」
てんてこまいで時間を迎えて、
だけど迎えたとたんにネクタイ結んでやった方が吐き始めて親に迎えに来てもらって強制送還。
昨日から熱があったのだ。
仕方ない。
「越智君、(代役に)入れる?」
「入れますよ。・・・やったわ!とうとうチャンスが回って来たわ!」
「みんな、立ち位置は越智君に合わせて、芝居が成立するように動いて、できるね?」
「ハイ!!」
「おほほほほ!帰って来てもあなたの役はなくってよ!」
「2分前でーす!」
というわけでなんとか通した。
越智君はさすがだった。
あいつはだいじょうぶだろうか。
それから悲鳴はとてもよかった。