曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

本日の通し59分13秒(明日までに20秒分削る予定)。

夕刻、夏服での通し。
借りてきたダルマストーブ2体に火を灯す。
火が入ると中央の筒部分が赤くなり、その上にちろちろと青い炎がほの見える。
冷たい空気がふっとゆるむ。
火をみつめていると心が鎮まる。

一つの上には蓋なし鍋、
もう一つの上には金ダライをのせる。
どちらも記念館の古い台所のものだ。
なみなみと注いだ水はやがて沸き続け、
きっと暖かい優しい蒸気を生徒たちに届けてくれるだろう。

あと二日。
「疲れがたまっている者は明日休んでもいい」と告げると、
必死の面持ちで「来ます」と言う。
この記念館で、
四国大会を目指して仲間と練習できる、
人生のあと二日のうちの一日を、
彼女らはどうあっても失うわけにはいかないのだ。