曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

久しぶりの3年生部員たち。

毎年7月末で引退する3年生が、
9月の文化祭には誰からともなく集まって来る。

文化祭では、
体育館に暗幕を張る、会場整備、荷物運搬、音響照明をつなぐなど、
校内公演とは違った作業がたくさん加わるから、
何もかも心得た3年生の手伝いは、心からありがたかった。

芝居に直接かかわる作業はなるべく現役に任せ、
3年生は、暗幕運び、暗幕張り、記念館へのお使いなど、
重い、汚い、めんどくさい、の作業を自ら買って出てくれる。
いつの間にこんなにたくましく優しくなっていたのだろう。
毎年現われては自分たちを救ってくれた、過去の3年生たちの仕事ぶりを見てきたからなのか。

無事開場し、自分たちの仕事がなくなった3年生は、
記念館から持ち出して来たであろう小黒板を担ぎ上げて、
「これからこれを持って全校を一周して来ます!」
と報告するや、いなくなった。
小黒板には色とりどりのチョークで、
川之江高校演劇部 越智優作 花柄マリー 12時半開演 第一体育館へ!」
と書いてあった。

大声で叫びながら校内を回って来たらしい。
帰って来てからも、体育館入り口前で、口上の続きをどなっていた。
どちらかと言うと、おとなしい子たちなのである。
「もうすぐ開演でーす!」
「お早めにー!」
毎日発声練習していた、やたらにデカイその声で、道行く人に呼びかけている。

芝居が終わると、後片付けにも嬉々として参加してくれた。
あまつさえ片付け後、1、2年生が次々とバテていく中で、
ここんとこめちゃくちゃになっていた記念館荷物置き場の片付けまでを、精力的にこなしてくれた。
芝居から3時間も経った後の反省会にも、3人が参加。
「久しぶりに部活に参加できて、いやー、楽しかったですねー。」

キミら、あっぱれやったで。