曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

一歩先へ向かう力。

昨日の朝、
たまたま予定集合時間より40分ほど早く記念館に行くと、
3年生は勝手に集まってすでに発声練習を始めていた。
あの子たちは、私が強制しようとしていることの、常に一歩先、一歩先を行く。

今日は2年生公演。

3年生は昨日公演だったので、
今日の午前中は休ませようと思っていたのだが、
そしてついでに1年生も休みにしておいたのだが、
部長からメールが入って、
2年生が練習している午前中に、印刷と、印刷を1年生に教えるために集まりたい、ということである。

思うんだが、
私が常に「強制」をためらうのは、自分のキャパシティが小さいからなのだ。
他人に自分が出来ないことを強制するのが苦痛なのだ。
(これは教員としてはかなり低レベルで、
 そんなことをしていたら、あら恐ろしい、自分以下の生徒しか育たないではありませんか。)

今思い出した。
全国最優秀受賞の後、2学期頭の朝礼で一言何か言えと言われてしゃべったことがあるのだが、
「このメンバーは、私が予定していたことよりも常に多くを望みました。常に『もっともっと』と貪欲に向上しようとしてきました。」
みたいなことを言った気がする。
そんなメンバーのときにいい芝居ができる可能性が高くなるのは当然だ。

しかし何事であれ、
生徒が自ら困難を求め向上を望むというシチュエイションはあまりないのであって、
だからこそ、指導者に必要なのは、
困難と向上とを生徒に強制する力、
そして困難と向上とを生徒が求めようとする状況を創り出す力だと思う。

現在どっちも非常に乏しいので周囲に助けられて生きてます。