「きょうは塾に行くふりをして」はリハーサルの芝居なんだけど、
実際の「リハーサル」というのは演劇やってる人なら誰でもわかると思うけどこれはもう本当に大変。
特に特に、
国立劇場でのリハーサルは本当に本当に本当に大変で私の手には余ります。
あれほど予習してきたのに今回もやはりI藤弘成先生に怒鳴られながら、
それでも我を忘れたらおしまいだから謝り倒して要求を通そうとします。
照明の神様K寄﨑さんにもまさかのゲネ途中で無理なお願いに上がって当然がっつり怒られながら理想的な明かりにしていただきましたわけです。
その日のリハーサルはいったいどこで伸びたんだか私たちが始める前にすでに3時間近く押していて、
もう最初っから機嫌が悪そうでこわいったらありゃしませんでした。
そんな中でリハの後いきなり始まるゲネプロ!
客席には私の手際の悪さに腹を立て疲れて怒っていらっしゃるばかりの専門家の方々がたくさん静かに座っておられ、
こちらとしては基本コメディなのに「あーここふざけてスミマセンスミマセン!」みたいなメンタルで、
だけど途中からなんだか手ごたえも感じられて、
ああこんな私が不甲斐ない中でなんてよくやってるんだろうえらいよなあアイツら(部員たち)本当に、って思って観ていた次第です。
ゲネが終わると畑澤聖悟先生(←伏字なし)が声をかけてくださって、
青森中央の生徒さんたちが観劇してくれていたことを知りました。
終わってみればI藤先生は「いや面白かったよ。」なんて言ってくださり(その笑顔をリハ中にくださったら私ももうちょっとは論理立った話をできたかもですよ)、
K寄﨑さんとはその日はお話できなかったのですが、
本番が終わって劇場を引き上げる時に楽屋口玄関前で声をかけてくださり、
それはもう素晴らしい照明だったのでお礼を言いたかったからお会いできて本当に嬉しくて飛んで行ったら、
「来年もいらっしゃい。」と一言言い残して去って行かれました。
リハーサルは果たして成功だったのか失敗だったのか、
だいぶ怒鳴られましたが成功だったと思うことにしますね。