「きょうは塾に行くふりをして」の中の曲は4種類、
越智は台本の時点で以下のように指定していた。
「楽しげな音楽」・・・①
「哀しげな音楽」・・・②
「戦いの音楽」・・・③
「感動的な音楽」・・・④ (便宜上①~④まで番号を振ってみた。)
ほぼ劇中劇で使用するのでふざけたネーミング、たぶん行き過ぎた楽曲を選ぶことになるだろうがその行き過ぎ具合が難しいところだった。
選曲は私や越智が決めることが多かったが、
何分前回の記事で書いた通り県大会まで後1週間である。
とりあえず私が何かに決めておいて後日もう一度ゆっくり考え直して、などとアレコレ思案しながらとりあえず芝居を立てていたところ、
音響のS華(ユキコ・現部長)があっけらかんと、
「あ、視聴覚にあったもの(私の私物)の中から決めておきましたー。」
とか言うのである。
そしてそれらがあまりにバッチリすぎて不思議なくらいだったのでそのままそれらに決まってしまったのである。(だからみなさんが劇中で聴かれた曲はこのときS華が選んだものです。)
すなわち、
①は星野源、②と④はなんとシューベルト(私はなぜシューベルトのCDを持っていた???)、そして③は、
「あ、戦いのヤツはネットのフリー素材ですー。」なんだそうです。
特にシューベルトのしっかりした感じは秀逸すぎます。
音響と言えばもう一人はN嶋(サクラ)だが、
「音響、準備できました」と静かに言うあのアルトの声の主である。
彼女は四国大会から全国大会の間に一家転住で転校することになりかけていたが、
別に演劇部のためとも言わず残ってくれた。
彼女でなければならなかった。
ありがとう。