曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

「きょうは塾に行くふりをして」の台本について。

「きょうは塾に行くふりをして」の台本は、

ここにも書いてきたようにほぼ越智の作品です。

 

「オレが作曲、先生が編曲したみたいな感じですかね。」

「オレがギャグ担当、先生がシリアス担当。」(←ギャグはすべて越智、の意です。)

「オレが始めなければ始まらなかったし、先生がいなければ終わらなかった。」

 

二人で書くと、

書いたものをキャッチボールするみたいになる時があります。

たとえば、

「リナとマルハシの対話シーン」を越智が書いてきて(県大会にはなかった場面だ)、

それがなんだか恋愛シーンに思えたので「マルカワがリナのこと(マルハシがユウカのこと)好き設定」を作ったところ、

越智がそれをマルハシの「オレ降りるわ」シーンに繋げた、みたいな感じです。

 

実際芝居の構成上、

ラストにかけて誰かがリハーサルにブレーキをかけなければならなかったわけですが、

それを最初にやるのは誰が適役なのか。

私はそれをカズキかなと思ってバスケ部辞めた話をさせたんだけど、

終わってみればやはりマルハシしかなかったと思うしね。

 

この「リハーサルブレーキシーン」は本当に大変で全国の2日前まで台本をいじっていた。

おおもとになったバージョンは四国大会前にできたもので、

越智も言ってたけど「ガチでケンカして」できたシーンだ。

この部分を印刷してみんなが読み終えたくらいで視聴覚室に入っていくと、

それはなんとも言えない空気、

「ダメージ」とも言えるような空気が漂っていたのを覚えている。

J太郎(マルハシ)がうめくように「マルハシ・・・」とつぶやいていた。

私は20年以上前、「ホット・チョコレート」を最初に読み合わせしたときの空気を思い出していた。

「ダメージ」の中で当時オリエ役だったMちゃん(卒業して全国大会には出ていない)が笑いながら泣いたんだった。

 

演劇の指導を「好きでやっているんでしょう」と言われることは多いけれど、

成功すれば成功したで実際の心にかかるこの負荷よ。

楽しいからやっているんでは絶対ないな。