曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

いるかの夏は過ぎ行く。

部活で最近感じるのは、
私が出られない間の練習が充実しているのではないかということだ。
私のいない間に、
規律のある練習が、目的意識、向上心を持った練習が、行われているようだ。
そしてここが大切なんだが、それらがなんと正しい方向に作用している。私は少し驚いている。

川之江高校に赴任した当初は、
部員の間ではわけのわからないアドバイスが飛び交っていて、
何を根拠に発言するのか、
力学上力を持った者が自信満々で皆を「指導」し、
みんな大真面目でそれに従っていた。
私だって何を根拠に発言しているわけじゃないが、
少なくともその頃行われていた練習を、
私は身が震えるほど嫌いだった。
少しずつ練習に参加しながら、
私は彼らに、「私以外の者の言うことを聞くな。」ということを伝えなければならなかった。
そしてそのスタンスは、
無意識にしろ長いこと続いてきたんじゃなかったろうか。

もちろん今までだって、
自分達だけで練習していなさい、と言えば、真面目に練習はしていたのだ。
けれどもここ最近のような力を感じたことはなかった。
おそらくは、
現部長を中心とした、3年生の力であろう。
3年生は、現部員の半数弱を占める一大勢力。
もうすぐ引退する彼女らは、
どんなものがよい演技であるのかという認識を私と共有し、
それを後輩たちに貪欲に伝えようとしている。
その明るさやたゆまぬ姿勢に救われる、
と感じる自分はまだまだ弱い人間であるのだろうけれども、
しばらくは感動させていてほしい。いい芝居にしような。