曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

応援練習。

もうじき体育祭。
生徒は応援練習に余念がない。
必死で振り付けを考え、
仲間ともめて仲直りして、
徹夜で衣装を作って、
そのまま学校に来て授業中眠くて宿題がきつくて、
当日は太鼓に合わせて死ぬ気で踊って勝って泣いて負けて泣く。
翌日には日常に戻っていくと言うのに。

演劇に出会ってから、
演劇以外の何もかもがちゃちに思えて仕方がなかった。
たかだか応援に何を熱くなってるんだと本気で思った。
だって下手な子だっているでしょう、
それは目新しい振り付けでもないでしょう、
優勝したってタカが知れているでしょう、
そう思っていた時期も確かにあった。

だけど猛暑の中、
生徒は今年も駆けずり回って体育祭の準備をする。
おんなじだな、私と。
そう思って見ている自分に気づく。
こんなちっぽけなもののために私たちは命を懸ける。
そうやって生きていく。
そんなことを学ぶのが学校というところなんだ。