曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

明日出発です。

もう一日代役で行くか、と犬に聞くと、
えー、やらせてください、と泣きが入った。
最後の練習日だもんね。
だいぶ声も戻ったようだ。
んで、今日から犬入り。

犬猫の演技を見ていると、胸がキュンとしてしまう。
繊細。
柔軟。
自由で朗らか。
私の望む芝居を口移しに伝えていくらうまくいったとしても、
それは「本物」の近似値に過ぎない。
犬と猫の芝居は違う。
私の憧れる「本物」は彼女らの中から生まれてくる。

何年もずっと「練習がうまくいかないからこそ練習に行く」と決めていた。
私がいなければもっとうまくいかないだろう、それらを引き受けるためだ。
それは教員としての私の義務で、
それはそれで私や部員を向上させてきたのだった。
しかしまあ、長くやっていればこういう年があるんだな。
練習が楽しくてたまらないこんな年が。

犬はまだ喉が痛いようだ。
様子を見ながら進みましょう。