何はともあれ、どんなに忙しくても、
放課後は記念館に行く。
つらくて、叫びだしそうだから、
だから目の前のことをする。
だけど今ここにこうしていられることが多分幸せということなんだろう、
記念館で、彼女らと芝居を創っていられることが。
私は毎年全力で芝居を創る。
私の心は部員と一緒に天に昇ったり地に落ちたりする。
けれどもそんなことおくびにも出さずに仕事している。
あまりにも大切すぎるから。
私は平然と授業して、
平然と会議に出て、
平然と生徒を指導する。
それも本当の私だ。