曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

川之江会館で「ふ号作戦」を上演するということ。

この芝居は「ご当地芝居」なのであるが、
百周年記念文化祭では何分客が「70人」だったもので、
「ご当地」で「当事者」を前に上演するということがどういうことであるのか、
あの時は今イチわかってなかったと思う。
だからそれを肌で感じたのは今日が初めてだったのだ。
明らかに客席への染みとおり方の違うセリフがあった。
静かになりすぎてこわいくらいの一瞬が幾度もあった。

この芝居を創るとき、
川之江の地にこの芝居は受け入れられないのではないか、
悪くすれば私は立場を悪くするのではないかとあさましいことも考えていた。
けれども誠実に創っていけばきっとどちらの立場にも伝わる、
できるかどうかわからないけれど成功すればどの方面にも迷惑をかけないでいられると信じてもいたのだった。

「どちらの立場」というのは、
一つに、川之江という土地(または学校)、
もう一つに、演劇という方向(または真実)、
ということです。

今日前者をクリアしたわけですが、
もしかするとそちらをクリアしようとするあまりに真実に対して不誠実に傾いてしまっているかもしれない。
四国大会ではそこに対して演劇の側から憎しみを受けたのかもしれず、
その受け方がダイレクトだっただけに私はしばらくこの芝居のことを考えたくもなかった。
でも今日何かとっかかりができたような気もするのです。
ここを押し広げる作業を怠惰のために避けたりしないようにしたいと思っています。

ものすごくあいまいなことを書いているようでしょうか。
自分としてはかなり事実に忠実だと思います。