曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

物語を創る。

物語を創ることに係わるというのは、
大人にしかできないことなのだけれど、
大人のやることではないとインプットされ続けて生きてきた。

ドラマや本や漫画を見て泣いていたりするとよく父親から叱られた。
父はニュースやドキュメンタリーを好んだ。
高校の時だったか、
テレビで「たけし君ハイ!」を観ていたうちの女三人がみんな無言で泣いている中、
いらいらしていた彼はとうとう怒鳴った。
「これは嘘ぞ!何を泣きよるのぞ!」

現在の私は、かなり「嘘」に係わって生きている。
実在しない人物、名前、行動、心理、
全部、父の嫌った、ままごと遊びの延長だ。
やわやわとしていて、一つを疑り始めればすべては嘘に崩れ始める。すべては嘘ぞ。何を泣いておるのぞ。

事実でない、その物語を創り続けるエネルギーは、
それが真実であると、信じ続けることからしか生まれない。
そして世の中には、何があっても信じ続けて生き、そうして死んでいく人々が大勢いるのだな、と最近感じる。
腰を据えていこう。
ここにいてもかまわないだろう。