曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

目標と達成と。

居間の壁にはまだ今年の目標が貼ってある。
今年の初め、アディダスの小さなホワイトボードをもらったので、おそるおそる書いたのだった。
あれからもう1年が過ぎるのか。
一番下から三つ書いた。
叶うとは到底思えないまま書いた。

一つ目は、「いい部を創る!!」
いい部になれるかわからなかったからだ。
やる気がないわけじゃなかったけれど、
現2年(当時の1年生)の5人は当時欠席も多かったし、まとまりも悪かったし、こう言っちゃアレだけど、演技もとてもヘタクソだった。
いい部を創らなければいい芝居はできないだろう。
そのために自分にできることをしようと思った。
この一つだけは絶対に達成しようと思った。
達成できたんじゃないかと思ったのは東予大会の前頃か。
9月に入ってからだった。
長い時間が必要だった。
3年が残ってくれたのが大きかった。

二つ目は、「10年連続県優秀賞!!」
・・・10年連続四国出場ということだ。
書きながら苦しかったし恥ずかしかった。
このことは後からここに書くかもしれないが、
その頃私は脚本が全く書けなくなっていた。
サイクルとして、
2年越智が書いては1年私が書くという約束にはしていたが、
ただ一つのセリフさえも書いて人に見せるということができなくなっていた私に10年目の脚本は荷が重すぎた。
「僕が書きますよ」と越智は言ったが、
青年劇場に就職して必死で働いている彼にすべてを頼るわけにはいかないと思った。
けれども自分で書ける気は全くしなかった。
ただ目標としてそう書いた。
この目標がもしかしたら叶うかもしれないのではないかとドキドキし始めたのは、
やはり8月の末から9月にかけてだ。
まさか目標として掲げても恥ずかしくない時が来ようとは、と、そのことの方を信じられなかった。

三つ目は、「四国入賞!!」
これはほとんどヤケクソで書いた。
四国に行くなら入賞したいと生徒は思うだろう、と思って書いた。

三つとも叶った。
自分でびっくりだ。
小さい頃から夏休みの目標とか計画とか立てて、
目標を達成できたことなど全く一度もない私だが、
仲間がいるから逃げることができないから支えられて立ち向かって1年間をこうして過ごすことができたんだと思う。
来年はまず手術の成功と快復に向けてできるだけのことを、
それから他に何を目標にするかも考えていこう。
皆様今年1年を暖かく見守ってくださって本当にありがとうございました。