曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

卒業式の演劇部員。

春一番に吹かれた卒業式。
送辞は生徒会長兼演劇部部長、
現代文担当は私なので指導は私だ任せとけ。
そりゃもうベリーグッドでした。
 
終われば演劇部のお別れ会。
3年生は粒揃いの生徒たちで、
わずか2ヶ月の関わりだったとは思われない。
1、2年生からお別れ会のラストに「ホット・チョコレート」の挿入歌「抱きしめ合って」をみんなで歌いたいのでCDを貸してくださいだとか言われて結局家に取りに帰るはめに。(全く冗談じゃないよ。)
実は1、2年は現在6人なのでじゃあ新入生歓迎公演はそれやろうかとかいうことになっているんだけど、
だいたい3年生はそんな歌聴きたいと思うのかと尋ねもしたのだが、
歌が始まれば1年から3年までみんながあの歌を歌い始めるのであった。
 
変な感じだ。
なぜここでこの歌をこの子たちが歌っていて私はここでそれを聴いている。
女子高生たちの声はいつも誰も同じようで、
私は歌が終わるまでうつむいて机の端をじっと見ていた。
出会いがあって別れがある。
人は生まれて死んでいく。
大人は小さな別れに心を揺らせたりはしない。
けれども小さな別れや小さな一生懸命が愛しいこの世界を作っているのかもしれないなとも思う。
 
川之江高校も卒業式だ。
あの子たちが卒業したのか。
おめでとう。よい人生を。