曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

おしゃべりなTマ。

昨年度末のグループマッチのとき、
体育のU先生(♀)がくすくす笑いながら、
今しがた見て来たというTマの話をしてくれた。
見事なスリーポイントのシュートを決めたとき、
ギャラリーの女子たちが一斉にきゃーっと黄色い声を上げたのらしい。
すると男子が「俺らが点取ったら『わー!』やのになんでTマがやったら『キャー!』なんだ!」と口々に怒っていたということだ。

「すごいきれいなシュートでした。ずっとバスケやってたんですよね。」
ハンドボール部を辞めて来たんだとは聞いていたけどバスケの話は初耳だった。
「この学校は運動能力の高い生徒が本当に多い。S川もそうです。でもTマはその中でも一つ図抜けてるんですよ。」
そんなこと何も知らない。
彼はギターとハーモニカのうまい、
そして芝居が急速にうまくなった、
ものすごくおしゃべりな演劇部員、私はそう思っていた。

結局優勝したのらしい。
「バスケだったらボールもらって一人で点取れますからねー。」
とか言っていた。
「シュート決めたときの黄色い歓声聞いた聞いた?振り向いてガッツポーズしたかったけど、そこはクールにチームメイトとハイタッチかなーと。」
とハイタッチの小芝居をする。
Tマの話は常に小芝居入りである。
「試合の後でみんなにすね毛抜かれたんだよね、見てよ、ここつるつるになってるでしょー。」
後輩の女子部員に足を見せている。

その話を後からU先生にすると、
「それやったのあのぼやいてた男子たちですよ。囲まれてすね毛抜かれてました。」
と笑っていた。