曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

母と。

母が祖母のことを「こわかり(小理解)がせんようになった」と称したのはついこの間のことのようなのに、
今は母が「こわかり」しない。
少し込み入った話になると曖昧に微笑んでいる。
祖母が病院のベッドで意識をなくして眠っていたとき、
「次は自分の番やって思うんよ。」と話した聡明だった母。
「明日からもう授業があるの?」と正月に急に私に聞く。
「誰のこと?」と兄が尋ねる。
「わからん。」と母が答える。
私明日はまだいるし、
あさってもまだいるし、
だけどその後は帰ってしまうね。