曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

観客って恐ろしい2。

観客からのアンケートに、
ここが悪い、こうしたらよい、と書いてあることがある。
とても具体的に書いてあることもある。
演劇をよく知っている人なんだろうな、と思われる文章もある。
けれどもそのアドバイスを受け入れて芝居を創り直したら、
果たしてよい芝居になるだろうか。
せめてもそのアドバイスした人にとっての気に入る芝居になるだろうか。
恐ろしいことに、ならないと思う。
誰も幸せにならない。

観客がアドバイスをたくさんくれるとき、
ただ一つの情報だけは真実だ。
つまり「この芝居は成功しなかった」ということだ。
しかし成功しなかった要因は、決して観客の言うとおりではないだろう。
これは経験論である。
たとえその「観客」が「審査員」であったとしても、
私はそのままアドバイスを飲み込んではならないと思っている。

川田先生はかなりアドバイスをうまく飲み込む人だと、ずっと思っていました。
腹の立つこともあるだろうに、取り入れ方がうまいと思う。
自分の芝居に対する冷めた目があるからなんだろうな。
今回のコメントを拝見してそう思いました。