曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

観客って恐ろしい。

四国大会の客席で、
私の前にはずっとお互いにしなだれかかりあって座っているカップルがいて、
私服だったけれど多分年の頃は高校生くらいだと思う、
2日間ほぼずーっとまるで芝居に無関心で座っていた。
私もかなり笑いの沸点は高い方だが、
彼らも私に負けず劣らず、いや、
私が面白いかなと思うような場面でもセリフでもクスリともせずただただ互いにしなだれかかったままでいた。
やるな、というか、いったい芝居を観てるのか、とかときどき思っていたのだった。

ところが、
最後の丸亀高校さんの舞台になると、
とたんに二人とも笑い始めた。
観てたんだ。
特にゴレンジャーの真似は大受け、
そして戦隊アクションは続く。
それから役者が何をしゃべっても大爆笑、
男の子なんて手をたたいて喜んでいた。
こんな無邪気な人々とは。

これは笑いの沸点が高いんじゃなくて、
笑いのツボの種類が違うんだなと思った。

観客ってこわいよなー。