曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

陽の当たる教室。

「そうです、『徒労』とは、無駄な努力のことを言うのです。筆者の言うように人生は徒労だと感じることは誰にでもありますよね。F君、そんなことはありませんか?」
Fは先日の授業で漢字が全く読めなかった男子生徒。
「はい、漢字をせっかく一生懸命勉強してきても読めなかったり漢字テストで不合格になったりすると、努力は報われないなと思います。」
てきぱき答えるのでそれがまたおもしろい。(Fは今日の漢字テストで不合格だったのだ。)
私はおもしろくてたまらないけれど教室のみんなは1年生なので真面目に授業を続けている。
「そうですね。私はF君と違って漢字は得意ですけど、私にも、努力しても報われないなと思うことはもちろんあります。みなさんにもありますか。」
みんな、うんうんとうなづいている。
「けれども努力を続けることが大切だと私は思います。」

1年生の教室は建て替えたばかりの第二教棟にあるため3年生の教室と違ってすきま風が入らない。
陽の当たる教室は3限目になるとほんのりと暖かい。
努力を続けることが大切だと私は思います。