曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

国語の授業

たらたらしゃべっています。

授業で俳句を教えていて、 この山口誓子という人は最近まで朝日新聞の俳壇の選者とかやっていらっしゃいましたね最近と言ってももう20年ほど前ですか、 と言うと生徒たちがちょっと驚いた顔をして先生20年前は最近じゃないです的なことを言うので、 だっ…

チャンク。

『史記』は「鴻門の会」を教えている。 「剣の舞」が終わっていよいよ樊噲(はんかい)の登場だ。 私は樊噲が好きである。 たくましい男が好き、というよりは、たくましい男に生まれたかった、というのが本当のところであろうか。 それはさておきそんなわけ…

2年に1度。

2年に1度ほどブチ切れることがあって、 先日の授業中それが来て、 それも覚えている限りで一番怒ったかもしれないという事態である。 隣のクラスも隣の隣のクラスもどよめいていたらしい。 O田先生も「いや僕は初めて聞いたなあ先生のあんな声は。」とかお…

ガンバッタ、ガンバッタ。

やややっと、前期補習が終わった・・・。 午前中60分3本勝負をとりあえず10日間乗り切ることができた。 もう毎回3限目終わる頃には声も満足に出なかったけどまあ終わった。 その後の追試も終わった。 一昨日初めてディズニーの「ダンボ」を観たんだけ…

授業三つ。

小テストをしていた。 折しもいい風が入ってきていて、 すると風に吹かれて教室後ろのロッカーからジュースの空き缶がカランコロンと落ちて来た。 一番後ろの女生徒が拾ってロッカーの上に戻す。 「空き缶なんか置いたままにしておいてはいけませんよ。」 と…

厳しいです。

今日現代文の時間に指名した男子生徒、 わからなかったらしいんだけど、 「わかりません。」じゃなくて、 「厳しいです。」と言った、 それが大ウケ。 次の女子生徒も立ち上がって言い淀んでいたが、 「厳しい?厳しい?」とみんなが聞く。 ので、 「厳しい…

字を読む人々。

5限目は図書館で授業。 冬休みに新書を一冊読むという宿題を課すためです。 まずテストを返して、 次に授業の担当班作り、 発表内容打ち合わせ、 それから新書を借りさせる。 けっこうキツキツな計画である。 「冬休みはぁー新書を一冊ぅー、」と広い図書館…

授業三つ。

先週研究授業をやって、 実は授業には自信のある方だったんだけど、 学校が変わると生徒の質が違うのでこの1年、 これでいいんだろうかいいんだろうかと恥ずかしながら悩み続けて授業を作ってきたような次第で、 けれども今回かなり絶賛されたので本当によ…

あの人の年を追い抜く。

実は先の授業でこの週末とうとうマイケルの年を追い抜いてしまうのだと漏らしていたのだが、 誕生日を知ったそのクラスから昨日一日早いバースデイプレゼントをもらうことになってしまった。 誕生日は休日だから気を遣わせることはあるまいと思ったのだがこ…

授業にもようやく慣れて来た(のかもしれない)。

「さわやかな季節になりましたね。みなさんは最近何か楽しいことはありましたか?」 大変機嫌がよかったので授業の最初ににっこり笑ってこう尋ねると、 にぎやかな男子たちが口々にないとかあるとか返して来る。 「そうですか。先生は昨日とても楽しいことが…

逃げない気持ちはありますが。

本日研究授業。 やんちゃなクラスでやったのでいろんな先生からそこを褒めていただき、 蓋を開ければ十人を越える参観者で狭い教室はあふれかえり、 よく見れば他教科の先生までたくさんいる。 演劇とかやってるらしいからなんか授業も面白いんだろうと思っ…

去年から教えている子の多いクラスだからな・・・。

来週の今日から手放すクラスにその話をするとえー!と嫌がる。 来てくださる先生に失礼なのでさりげなく別れたいと思っていたが、 決して古典も私も好きじゃないだろうと思われるやんちゃな男子が顔をしかめていたり、 授業後に静かな女の子が寄って来て、い…

国語教師。

とにかく授業数が多くて、 待ったなしで始まる授業に対応するべく現代文の、 古文の、漢文の、教科書を読んで教材研究をする。 体はぐったりと疲れているのに、 その教材の、 たとえばほんの一部分に、 たとえそれが評論であっても、 筆者のその感情に共感し…

笑いさざめく。

授業やりたくないなあと思いながら教室に入ると、 そこは国立文系クラス、 数人が集まって来た中で委員長のKが、 「先生『ああジュシ』の後のセリフ何でしたっけ?」と尋ねる。 「史記」は「鴻門の会」の最後、范増の言葉だ。 だけどそこは授業では飛ばした…

脅えなくていいのに。

何日前かの帰り道、 こちらが「さようなら。」と機嫌よく挨拶しているのに、 クラスの女子生徒がなんとなく愛想笑いしながら「さようなら。」と小さな声で答える。 それが3人続いてハタと思い当たった。 そう言えば6限目の授業中、「ものすごく」怒ったん…

「『たちつつてて』!『たちつてとと』じゃなくて!」

文法を1年生に教えていて、 これは今年は定着率がいいんではなかろうか。 それは私が今回手間暇かけて作っている「スーパー文法プリント」のせいではなかろうか。 すっごくわかりにくい人たちもかなりわかっているんじゃなかろうか。

読解力。表現力。

「羅生門」をやっています。 今日は最初の時点での感想を発表させました。 言ってみればそれが彼らの現在の本当の読書力。 個々の読み取りレベルの差は、同じ高校生とは思えないほどだ。 読解力のある者なら一応いるが、 表現の優れた者になると本当に少ない…

無様に死んでくれるのか。

一つだけ残った1年生の授業では、 今「平家」の「木曾の最期」をやっていますよ。 今日やっと「巴御前」が「御田八郎師重」の「首ねじ切って捨て」ましたんで、 次からとうとう「今井四郎、木曾殿、主従二騎になってのたまひけるは」に入ります。 「いつも…

とうとうエリスが!

3年私立文系クラス、最後の授業。 とうとう鷗外の「舞姫」を終わらせることができた。 ふーあぶないあぶない。 すんでのところで終わらないまま卒業させるところだった。 最後の方は時間もなくて、 読むのは全部私だったんだけど、 読みながら泣きそうにな…

年末いろいろ。

めまいをだましだまし大掃除、 合間にブログと、 あと大切なメールに返事を書いたりしていました。 こうやって今年も暮れてゆくんですね。 さっき、餡入りヨモギ餅を網で焼いて食べていて、 あつあつの餡子で唇を少々焼いてしまいました。アチチチ。これも季…

今日も授業してます(あたりまえ)。

食欲はだいぶ戻ったが、 なんだか風邪の気配がある。 体調バナシなんてつまらないのはわかっているが、 あまり理性で生きちゃいないので、 体調が悪ければ書かずにはいられない。難儀な人だ。 3年の国立クラスと、 3年の私立文系クラスと、 1年生の「セン…

音は上げさせておけ。

というわけで、 体は重いし心は浮かず、 朝来た時からもう帰りたい。 授業に行こうと立ち上がれば、 「だいじょうぶですか、目がうつろですよ。」と何人にも言われる始末だ。 だって本当に授業になんか行きたくない。 でもそこからが不思議なんだけど、 さて…

体調も悪いしなあ。

卒業生が来て、 「先生、そろそろあのプリント作りましたか。あの、『チョー役に立つプリント』。」 ハイハイ、「声に出して覚えたいプリント」のことね。 夏休み前に作って渡したよ。 「オレ、センター国語のとき、あれだけ持って行ったもん。試験前の『ち…

試験問題にもドラマがあって、生徒は力不足でそれを読み取れてないもんで。

アマチュアが創作する時には何か仕事をしていた方がいいらしい。 けれども中途半端に創作欲を満たす仕事はかえってよくないらしい。 朝から県模試の採点、 途中で飽きて、 県模試の長文読解(古文漢文)の口語訳を作る。 これがまさに中途半端に創作欲を満た…

マンネリ目指して。

朝から県模試の試験監督がてら、 ずっとちまちま教材を作る。 まとまった時間があって、教材を作ったり、未来の自分のためになる仕事をするのはかなり好きだ。 先日、 「授業がマンネリになってしまって。」 と謙遜してらした先生がいたけれど、 私はマンネ…

理系男子は私には理解不能ですよ。

国立理系クラス。 ここでも漱石の「こころ」を教える。 理系男子は成績の良し悪しに関わらず小説読解を苦にする者が多い。 恋愛小説については特に。 「『K』の『理想』としていた生き方は『道のためにはすべてを犠牲にすべき』でしたが、それでは男女関係…

また国語バナシー?

3年生私立文系クラス。 今、漱石の「こころ」をやっている。 「『進んでいいか、退いていいか、それに迷うのだ』というKの言葉の、『退く』とはどういう意味ですか。はい、Y君。」 「わかりません。」 「わかるんじゃありませんか?Kは恋をしているのだ…

国語の先生の考えそうなことを考えて生きてます。

1年生国語の中間考査。 1年生の先生方で作られたのだが、難しい。難しすぎる。 一人ひとりのあのあどけない顔を思い浮かべるだに、 このような問題が解けるとは到底思われん。 さまざまあって、待ったをかけられなかったのです。(ここに書けないこともあ…

平仮名を教える!

体調は悪く、部活ではこの暑いのに電気毛布で足腰を包んで過ごす。 まあ気心の知れた悪さだから、辛うじて機嫌はまだ良い、と言えるんだろうか、すでにちょっと微妙である。 体調バナシはさておいて、 今日は1年生に平仮名の「ゐ」と「ゑ」を教えた。 わあ…

陽の当たる教室。

「そうです、『徒労』とは、無駄な努力のことを言うのです。筆者の言うように人生は徒労だと感じることは誰にでもありますよね。F君、そんなことはありませんか?」 Fは先日の授業で漢字が全く読めなかった男子生徒。 「はい、漢字をせっかく一生懸命勉強…