曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

授業三つ。

小テストをしていた。
折しもいい風が入ってきていて、
すると風に吹かれて教室後ろのロッカーからジュースの空き缶がカランコロンと落ちて来た。
一番後ろの女生徒が拾ってロッカーの上に戻す。
「空き缶なんか置いたままにしておいてはいけませんよ。」
と注意するとみんな楽しそうに小さく笑う。
誰か男子生徒が「違うんです先生それは、」と言うので、
「ああ、文化祭ですか。」と思い当たる。
「そうでーす。」とか言っている。
何をやるんだろう。楽しそうだ。みんなそのまま小テストに戻ったので聞かなかった。

また別の授業。
6限目。
「本日は16日。では16番の人、訳してください。」
みんなが軽くどよめいた。
「何ですか。」
「先生、今日は17日です。」
「・・・本当?」
「本当です。」
「・・・。」
「・・・先生もしかして今日ずっと16番当ててきました?」
だってそんなこと6限目に言われてもなあ。

別の授業前。
小テストがあるのでみんなが必死で勉強しているところにT君が戻って来て、
「勉強しとってできるんは、当たり前やん!」
と大口をたたくのでみんな「いやいやいや、」と笑う。
委員長が「その勉強できるいうんが大事な能力やろ。」と相手にする。
「オレはあえて勉強せずにできる、を目指すよ!」
さてチャイムが鳴って小テストをして解答すると、
絵に描いたようにT君だけが不合格。
「先生オレが間違ってました!」
みんな爆笑。
持って行くよなあ。見事なもんだ。