曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

年末いろいろ。

めまいをだましだまし大掃除、
合間にブログと、
あと大切なメールに返事を書いたりしていました。
こうやって今年も暮れてゆくんですね。
さっき、餡入りヨモギ餅を網で焼いて食べていて、
あつあつの餡子で唇を少々焼いてしまいました。アチチチ。これも季節らしいエピソードだ。

先日1年生に近代短歌を教えていて、
「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ(牧水)」
と、
「みづうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ(赤彦)」
とは、同じように(水のある)景色を詠んでいるんですが、
印象にどんな差があるでしょうか、なんでもいいから言ってみよう、と呼びかけて、
「ハイ、M永君。」
と当てたところ、
「わかりません。」
と即座に答えた。

「あのねえ、M永。それ、つまらないんですよね。」と注意したところで日頃の思いがむらむらと膨らんできて、
「みなさん、テレビとか観ます?私最近ときどき『アメトーク』っていうの観るんですが、あれ、むちゃくちゃ面白くないですか?」
国語があんまり好きでない男子生徒たちがニヤニヤして目配せし合う。
「あれね、『雨上がり決死隊』という人たちが、芸人さんたち十人くらいにいろんな質問するんですけど、もうその答えが、誰に当ててもむちゃくちゃ面白いんですよ、そうだよね。そうやって当てられた人が何か言うからその場が盛り上がるわけでしょう。授業だってそうやって場が深まっていくんですよ。芸人ほど面白いこと言えとは言わないけど、自分に当てられた時間くらいは、責任持って何か言おうよ、『わかりません』」じゃつまんないですよ、わかった?M永。」
「ハイ。」
「うん、んじゃ、立ってなさい。」
「ハイ。」
川高の生徒は素直です。

「次、S平。」
「『白鳥は』はー『海』詠んでー、『みづうみの』はー『湖』詠んどる。」
「うーん、まあ、そうね。言わないよりゃマシかな。はい、座りなさい。」
「よっしゃ。(座る。)」
数人当てた末、M子が、
「『白鳥は』は自分のこと、『みづうみの』は景色のこと。」と答えた。
おもしろい。短歌の授業、本当に面白い。と思ってるのは、私だけか。
こうして今年の補習も終わっていった。

3年国立クラスには今年も「声に出して覚えたいプリント」を配った。
ザラ紙に印刷したところ、「なんでこれだけザラ紙なんですか?」と聞かれた。そう言えば今までの5枚は白い上質紙に印刷したんだったなあ。そう言ってくれたのは、もちろん国立文系女生徒です。
みんな、センター頑張ってほしいなあ。

私は明日、私の実家まで帰省します。
年内のご愛顧に感謝します。
みなさまよいお年を。