今日も窓を開けて新緑を見ている。
マンション一階、私の部屋の前は、ブランコ・滑り台などを置いた細い公園ようのものになっている。
そこへ持って来てうちのベランダのコンクリ塀は、半畳ほど網状にくりぬかれているので、
カーテンを開ければそこからうちの中は丸見え、
どちらにとっても塩梅が悪いため、
私はここ１０年間、カーテンを閉めたまま暮らしていたのである。
その穴の上に布団を干した時だけカーテンを開けられる。
布団の代わりの何かがないかとずっと思案していたのだが、
１０年も経った今日、
買ったまま使わなくなっていたジャバラ状の風呂ブタをみつけて取り付けてみた。
多少工作して少々負傷などしながらジャバラの一番上の部分を穴に刺し込んだら、
なんと、あつらえたみたいにピッタリだ。
それでまたうっとりとカーテンと窓を開けてこの机に座っている次第だ。
何が幸せって、
私はやっぱり時々休みの日がある方が幸せだなあと思う。
