曽我部マコトの言わせていただきます!

そんなに言いませんけど。

小春ちゃん日和。その6。

これまでのあらすじ:先月の愛媛県大会では、悪天候のため、前日突然「60分の芝居を40分で上演するよう」連絡があり、われわれはそれに従った。

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四国打ち合わせホワイエでもその話になり、

徳島の村端先生が「よっくそんな話が通りましたね、徳島でそんなこと言ったらとんでもないことになりますよ。」とおっしゃっていたのがおかしかった。

と言うのも、

実はその連絡が来たとき私も、

「徳島だったらどんなことになるか。」

とふと思ったんであった。

 

徳島は反権力の気概がある所。

それは私が多くの徳島県演劇部顧問の言動を(30年ばかり)ハタで見ていて感じていたことである。

だから演劇も盛んなのかなあ。

 

対して愛媛は原則上意下達の地。

誰だったかが言っていた。

「エヒメってさ、保守的じゃなくて封建的だよね。」

上が決めたことに何言っても変わんないもん、ヤブヘビになるだけだもん、というのが骨の髄まで沁み込んでるんですよね、私たち。

この「ヤブヘビ」の事例は今すぐには思い出せないけど滑稽なものから戦慄を覚えるもの、または戦慄を覚えるほどに滑稽なもの、まで多種多様に経験してきた記憶がある。

だから「決められた範囲内でやりましょうか」的に思ってしまうようになるんですよね自分もいつの間にかね。

 

逆に言うと、

「演劇をやるとアカになる」と戦後長いこと高校演劇の対外交流を禁止していたようなこの愛媛の地で、

私が「あいつはアカだ」と言われないままただの部活動として高校演劇を続けて何度か成果を出して来れたのも、

その範囲内で活動してしまうという私の性質が逆にここではなんらかプラスに働いていたのかもしれません。

(「ホット・チョコレート」に政治色がなくてよかったなと思ったことも当時にして何度かあったのだ。)

 

愛媛の高校演劇の今後はどーなっていくでしょうか。