話は前後するが、
「小春ちゃん」の県大会は先月の18,19の土日にあった。
われわれが17日金曜のリハを終えたところで、
「明日は急な悪天候予報のためおそらく警報が出る」的な話を耳にした。
なんと。
じゃあ大会はどうなるんだ。
土曜朝になると果たして暴風警報は出て、
「警報解除まで自宅待機でその後集まった順に上演」だとか途方もないハナシが二転三転した後で、
高文連から正式に「総文祭は全部門本日一日中止」の通達が来た。
暴風の中、
顧問の森先生たちは会場の北条まで呼び出されて話し合いを持ち、
結果、
「9校すべての上演を明日日曜日に取り行う」、
したがって、
「1校60分のところを40分として上演する」、
という結論がわれわれの耳に届いたのがその土曜日の昼のことである。
えええええー!?
「初めから途中まで上演しても、途中から最後まで上演してもかまいません」とのことであったが、
越智くんと相談、
じゃあわれわれは中盤とラストを削りましょうか、となって、
自宅待機している部員たちにLINEとパソコンメールで「臨時脚本」を送付、
部員たちはその後LINE電話で練習をしたのだそうである。
前に書いたと思うが「小春ちゃん」の県大会用脚本が出来たのは(5日前の)月曜だったのでこの土曜日実はみんなまだすべてのセリフはうろ覚えで、
だから彼女らにしてみれば、
予期せず前日の午後半日をセリフ回しに使えた上に、
覚える分量が20分ぶん減ったとも言えるので、
これはいっそ願ったりだったのではないかしらん。
日曜当日朝には省略部分のつなぎにストロボで雷を入れてねと照明担当Kにお願いをして音響MとSには大雨の音を入れてもらって、
なんとか怒涛の40分バージョンを終演、
できるところの最高の出来にて県大会を一位通過したのであった。
閉会式で審査員が「こんな一世一代のアクシデントがあってみなさんは稀有な体験をされて一生これを忘れないことでしょう」と何度もおっしゃっていて恐縮したが、
なんだかこんな感じの綱渡りなら大会のたびにあったような気がする(かもしれない)。
四国大会の打ち合わせの席でも槌谷先生から「愛媛県大会は前日連絡で40分の上演になったとか、それは大変でしたねえ。」とねぎらっていただいたのだが、
「なんかちょうどよかったです、練習できてない部分がなくなって。」と正直なところを申し上げた次第です。